2014年9月6日うちに来る事になったウサギのナッツ
2015年7月22日虹の橋を渡るまでの日々の事
色々複雑な気持ちの整理がつかなかった。
ナッツとの出会いからまとめてみました。
ナッツの事を知ったのは金ちゃんママからの連絡でした。
この頃、滝の宮公園ではようやくウサギの去勢か行われていた。
しかし、術後3ヶ月は個別に保管という担当獣医師の指導で
術後のオスは運動も出来ない小さなケージに入れられ過ごしていた。
隔離期間を過ぎたウサギが本来のウサギ小屋に徐々に
戻され始めた頃、全く後脚が動けないウサギが小屋に居た。
多分、飼育員に落とされ骨折か脊髄損傷してたのだと思うけど
そのウサギはその後見る事はなかった。死んだのだろう。
そしてまた翌日も別の後脚を引きずっているウサギかいた。
この子も恐らく飼育員の不注意により落下し下半身を損傷したと
思われる。行政に伝え、見に行くとと多数いる小屋から隔離され
また小さなケージに戻されていた。
この頃、ウサギは怪我や病気をしても何の処置もしてもらえず
死を待つだけの対応しか市は行っていなかった。
何羽も怪我や病気で死んで行くウサギを見てきた。
私が初めて滝の宮公園でナッツを見た時の様子。
ぐったりしていて呼吸も荒い。
ここにいても死を待つだけ。
この子を譲渡してもらう事にした。
公園に散歩に来ていた男性は
「このウサギは連れて帰っても駄目だろう」って私に言った。
先日に脚が動けないウサギが小屋からいなくなった事を繰り返したくないし
早く病院へ連れて行きたかった。
レントゲンを撮るとやはり骨折していた。
腰から曲がってしまっている。
脊髄まではレントゲンではわからないけど
恐らく脊髄も損傷している可能性あり。
うちで歩かせるけど全く動けない。
ずっと汚物が垂れ流し状態で皮膚まで炎症起こしている。
とりあえずお風呂に入れて綺麗にした。
動けないけど毎日庭に出して過ごさせる。
引きずりながら移動。
連れて帰った当初は痛みからか餌をあまり食べなかった
けど段々食欲も出てくる。
そんなある日、下半身は相変わらず爛れ、
ウジ虫が湧いている。すぐにまた病院へ行き
その晩、全てのウジ虫を取り切り、下半身を全て毛を刈る。
皮膚が爛れて痛そう。
外に出すと下半身に付着した汚物にハエが寄るので
ナッツはこの日から完全室内飼いとなる。
毎日仕事から帰ってきて最初にする事は
ナッツのお風呂。どんなに忙しくてもナッツを
1日でもお風呂に入れなければすぐに下半身が爛れてしまう。
ウサギだからオムツも出来ない。
お風呂に入れた後はドライヤーで完全に乾かさなければまた
皮膚炎を起こすから毎日時間かかかった。
皮膚の調子が悪い時はイソジンを数滴入れた洗面器で薬浴。
ナッツは毎日下半身浴を気持ち良さそうに入ってた。
12月に癲癇が起きる。それからますます脚が動けなくなる。
松山のウサギに詳しい病院へ連れて行く。
手術は出来ない。対処療法しかない事を再確認。
それから、血尿、腎不全など日々目が離せないけど
何とか過ごす。
外が大好きだったけど、外に出れないナッツのために
草を沢山入れると喜んではしゃいでいた。
ナッツに手がかかり過ぎていたけど
手がかかる子程可愛いのは本当で
この頃はナッツが可愛くて仕方なかった。
しかし梅雨頃からナッツの容態はまた悪くなり
毎日病院通いになる。
下半身不随で腎不全を併発し、相変わらず血尿。
餌を食べない日が続く。
動物が餌を食べないのはとても辛い。
どんな好物を与えても食べてくれない。
そんな日が2週間あまり続く。
もう小屋からもあまり出てこなくなる。
もう駄目だと何度も思って復活してくれるのを繰り返してた
けど今回はもう駄目だろうと思ってた日、
保護猫のトライアルに市外へ行かなくてはいけなくなった。
本当はずっと側にいたかったのに家を出る。
最後に見たナッツ。
いつものように小屋からこっちを見てる。
帰って来た時には息を引き取っていた。
もうこんな後悔はしたくないと思った。
ナッツの側に居たかった。
ナッツと過ごした10ヶ月はとても手がかかって大変だったけど
ウサギと驚く位に意思疎通が出来た。
顔を見ただけで機嫌がわかるし、ナッツはとても利口なウサギだった。
金ちゃんママより
結果的にはナッツを救えたのかどうかは分からないけど
精一杯の事をナッツに出来たのは私だけの力ではなく
金ちゃんママよりアドバイス、薬、医療の支援や
物資支援があったおかげです。
動物はどんな境遇に置かれても受け入れ必死で生きようとする。
ナッツから教えられた事は沢山あった。
ありがとう。ナッツ。
今度生まれ変わったら思い切り外を走り回ってね。